新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して現在分かっていることと一人一人ができる対策:第十三報告(インフルエンザに準じた家庭内感染の防止策)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して現在分かっていることと一人一人ができる対策:第十三報告(インフルエンザに準じた家庭内感染の防止策)
日頃の診療や電話相談中にほぼ毎日患者さんから受けるCOVID-19関連の質問に沿って、皆さんに正確にお伝えしたい情報について、最前線の臨床医の一人として、今後しばらく院長ブログのシリーズでお伝えしたいと思います。
質問13:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が、最新の2週間続けて少しずつ再増加している東京などでは、家庭内感染者の割合が最も多くなっています。今年度秋冬のインフルエンザ流行期を含めて、家庭内感染を防ぐ方法として、個々人ができることにはどんなことがありますか?
解答の1例:季節性インフルエンザは指定感染症の5類に分類されているため、家庭内で感染者が出た場合にも、基本的には自宅内療養となります。その場合当該患者は自室や書斎などの個室に隔離され、毎日3食とも個室内で済ませ、トイレ以外は部屋の外に出ないようにして、発症から5日間または解熱して2日間は休業または休校の適応となり、保険診療で診断書の発行が可能です。一方、現在指定感染症の2類に準じた扱いとなっているCOVID-19では、診断確定後は基本的に入院またはホテルなどの宿泊施設内療養となりますが、無症状の方やPCR検査偽陰性の方などは自宅内療養となる場合があります。加えて、COVID-19では発症数日前から発症後10日間に感染伝播の可能性が高いため、今年度秋冬は少しでも体調不良の時から風邪様症状出たあと少なくとも10日間、インフルエンザに準じた個室内療養することは、大切な家族を守るためにとても重要です。
「かかりつけ医」がいないなどでお困りの方は、当院の診療時間内の午前または午後の最後30分は、さまざまな特別個別診療しながら、いろいろな電話相談の時間としていますので、どうぞご利用ください。