新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して現在分かっていることと一人一人ができる対策：第二十一報告(二度目の緊急事態宣言下での具体策)

　日頃の診療や電話相談中にほぼ毎日患者さんから受けるCOVID-19関連の質問に沿って、皆さんに正確にお伝えしたい情報について、最前線の臨床医の一人として、今後しばらく院長ブログのシリーズでお伝えしたいと思います。

質問21 : ついに今週中に関東１都３県に二度目の緊急事態宣言が発出されることとなりましたが、全国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の増加・拡大が続いている現時点で個々人ができることには何がありますか？

解答の１例：本シリーズの第十八報告の「濃厚接触の完全回避」と第二十報告の「完全ひとりぼっち生活」に加えて、以下のような新型コロナウイルス(SARS-CoV-２)の特徴を十分に理解して、二度目の緊急事態宣言(対象地域の外出・外食自粛)を超えて、日本全国で職場のランチや家庭内の食事などを含めて、複数の人たちが同じ部屋で食事する場合は、食事中はいっさい話をしないで飛沫もエアロゾルも発生させないことと、食後に全員マスクをしてから会話を楽しむことがとても重要と思われます。二度目の緊急事態宣言の対象外地域でも、日本全国の各自の生活圏内でCOVID-19が収束するまでの期間は、ご自身と大切な仲間や家族を守るために、ご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。

関連する医療情報：現在全国で市中感染拡大中で今週中に関東１都３県に二度目の緊急事態宣言が発出予定の新型コロナウイルス(SARS-CoV-２)は、インフルエンザウイルスなどとは異なり、口腔内(唾液腺など)で増殖し感染拡大することが明らかとなっています。これまで約１年間の多くの医療報告から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の伝播・拡大は、半数以上を占める感染経路不明例の大部分も、感染経路判明例の多くを占める家庭内や職場内とともに、ほとんどがマスクなしの飲食中に起きていると思われます。