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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して現在分かっていることと一人一人ができる対策:第二十九報告(新型コロナワクチン接種における基礎疾患の有無確認の重要性)

[2021.04.18]

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して現在分かっていることと一人一人ができる対策:第二十九報告(新型コロナワクチン接種における基礎疾患の有無確認の重要性)

 日頃の診療や電話相談中にほぼ毎日患者さんから受けるCOVID-19関連の質問に沿って、皆さんに正確にお伝えしたい情報について、最前線の臨床医の一人として、今後しばらく院長ブログのシリーズでお伝えしたいと思います。

質問29 : 現在新型コロナウイルスの変異株による感染が関西から全国へ拡大し、通常の感染予防だけでは不十分な状態では、効果のあるワクチン接種を重症化リスクの高い方々にできるだけ早くすすめることが大切と思われますが、ワクチンが不足し接種が遅れている日本国内の現時点で、個々人ができることには何がありますか?

解答の1例:現在世界中で接種がすすめられている各種新型コロナワクチンのうちで、ファイザー社製は変異株にもほぼ同様の効果(細胞性免疫を含む)があることは確認されており、しかも今回の菅総理の米国訪問時の直接交渉により、今年9月末までに16歳以上の日本国民全員(希望者)に2回接種分の確保予定となりました。

 国内で進行中のファイザー社製新型コロナワクチン接種は、医療従事者の先行接種に加えて、今月4月中旬から65歳(今年度中)以上の高齢者への接種が始まり、今後60歳未満の方で事前に「基礎疾患あり」事前申請した方には来月以降60~64歳の方々への接種券の配布と同じ時期に優先的に配布される予定です。ただし接種予約前に「かかりつけ医」との相談が必要とされています。

 ただ問題なのは基礎疾患があるにもかかわらず、「かかりつけ医」がいないなどの理由で自分では気づいていないために、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いままでワクチンの優先接種を申請しない人々が多くいるという現状です。

 当院では通院中のすべての患者さんに新型コロナワクチン接種の際に「基礎疾患あり」に相当するか否かを伝えて、60歳未満の相当する方には事前申請するようにすすめています。さらに当院で各種の健康診断を受ける方や保険診療で初診の方々でも継続通院が必要な場合には、上記の情報を伝えて個別に相談しています。

 「かかりつけ医」がいないなどでお困りの方は、当院の診療時間内午前または午後の最後30分は、さまざまな特別個別診療しながら、いろいろな電話相談の時間としていますので、どうぞご利用ください。

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